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プロフィール
HN:
浦崎谺叉琉
性別:
非公開
趣味:
惰眠
自己紹介:
伝聞によると
勘の鋭い電波発信源。
いいひと。
萌え殺し絵描き。
攻め(責め?)句が上手い。
モノマネちょっとできる。(声系)
だそうです。
[ここの動作環境]
OS:
Windows 2000
Windows XP
Browser:
InternetExplorer 6.0
Netscape:7.1
Firefox:1.5
Sleipnir:2.1
Opera:8.5
勘の鋭い電波発信源。
いいひと。
萌え殺し絵描き。
攻め(責め?)句が上手い。
モノマネちょっとできる。(声系)
だそうです。
[ここの動作環境]
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ショートストーリーのつもりでほのぼの的なBLカップリングやギャグや時には真面目なSSを書き込んだりする気まぐれスペース。一時的メモっぽい。
2024/10/21
12:43:00
2007/09/06
07:40:51
3日目の夜は、元親は現れなかった。
「別に、会いたくなど無いしな」
むしろ、つきまとわれなくてラッキーだ。
「別に、会いたくなど無いしな」
むしろ、つきまとわれなくてラッキーだ。
4日目の夜も、元親に会わなかった。
「…」
まさか、この連日の冷え込みで、凍死してしまったのでは?
いかんいかん、他人の心配をする必要性がどこにある。
5日目の夜も、元親は来なくて…。
「うう、我は何故元親を気にしているのだ」
むしろ日常に戻ったのだ。喜ばしいことではないか。
しかし、バイト中も夢と、元親のことが気になって仕事が手につかない。しかもミスを連発して、散々な気分だった。
元親が最初に我の前に現れた日から6日目の事だった。
「毛利、元就君…だね」
「元親?」
思わず嬉しさに笑顔で振り返るとそこには、白い髪ではあるがヒワイな青い仮面を付けた優男が気持ち悪い微笑を浮かべて立っていた。
「……」
うむ、警察に通報は……1、1、0っと……。
男は慌てて通話ボタンを押しかけた我の携帯を取り上げ、電源を押した。
「わぁ、ちょっと元就君!いきなり警察はよしてくれ!!僕はまだ前科者にはなりたくないよ!」
「仮装して夜道を徘徊するM男露出狂かと……」
「何さ、その危ない人」
いきなり我を名指しにして、そのルックスでは誰だってたまげて当然だ。何者だ貴様は。
「僕は竹中半兵衛。一応、陰陽師っていうものを生業にしているよ」
「ああ、えーっとオンキリキリなんとかの?」
「そうそう。でね、あっちの電信柱の上にいるのが秀吉。僕の式神」
指を差す方向を見ると、電柱の柱状トランスの上に、何やら人型の影が見えてしまった。よく目を凝らすと、人間にしては……でかい。常人より2回りは大きい。
「秀吉はねー。大岩の精霊だから、無口だけど力持ちなんだよー。そんで持ってすごく優し……ってアレ?ちょっと、元就君待ってよう!」
無視してすたすたと家路急ぐ我を、慌てて止める竹中とやら。
「すまんな。我は仮面電波のそなたについて行けるほどメルヒェンではないのだ」
では、さらば。元親みたいな強面ではないので、こやつは振り切りやすい。
「待って、待ってぇ!!元就君さ、元親君と再会したんでしょ!?」
「……貴様、あの変人と知り合いか?」
髪の毛の色が似ているから、何らかの関係はありそうだ。
「僕は元親君の理解者だよ。彼はここ数日、人探しに出かけているから、代わりに来たんだ」
「別にお前は要らぬ。代わりも要らぬ」
ああ、こいつもパンチしてしまいたい。なぜやたら我に絡むのだ。
「あのさ、元就君。君、最近変わった体験していない?何か見えたり感じたり」
「不審者に遭遇して、不快な気持ちになった。それだけだ」
「本当にそれだけ?ちょっとショック」
「……夢」
「え!?」
しまった、言うんじゃなかった。案の定、竹中仮面が食い下がってきた。話すしかないか。
「夢ってどんなだい?元親君出てくる?」
「出てきた。幼い少女っぽいのと、初めて会ったあの男のような元親と……。あとは」
「あとは?」
「とてもとても哀しい想い。よくは思い出せぬが、きっとなきはらせぬ程、辛く……切ない感情が…って、たかが夢だ。こんなもの」
何を熱心に説明しているのだろう、我は…。
「こんなもの?いいかい、元就君。それは全部、前世の君の記憶だよ」
「…きおく?」
記憶…。
そうだ、夢というよりも、記憶と表現した方がしっくりと来る。
とても懐かしくて、愛おしくて、切ない。
「君の前世は、今と同じ元就という名で、今と同じ元親君と、とても仲良しだった。けれど君と彼は種族として相容れない者同士で、そして君は若くして命を落としてしまった。その悲しみの念の強さが、今の君として生まれ変わって……」
「ちょっと待て、つまりそれは、今の我って―」
竹中はうら恐ろしくしか見えない優しい微笑で
「前世の元就君とほぼ同じで、元親君と再び結ばれる為に転生したんだよ」
何と……。
「う、うまい作り話だな」
「作り話なら、ハッピーエンドまでちゃんと用意して話してるよ」
「証拠は…?」
「証拠?何より、君がよく分かっているんだろう?」
あの気持ちは、昔の我の思い出……。
「あとは、元親君と話しなよ」
「た、竹中といったな?」
「なんだい、質問?」
「元親の正体は……」
聞こうとした時、ふわりと竹中が空を舞った。そう見えたのは、先ほど電柱にいた秀吉という式神が、竹中を抱えて立ち上がったからで。
「だめ、それは僕じゃなくて、元親君が話す事だよ」
とん、と軽い風が足元を薙いだと思ったら2人の姿は消えうせていた。
「……」
元親に、会わねばならない。
「…」
まさか、この連日の冷え込みで、凍死してしまったのでは?
いかんいかん、他人の心配をする必要性がどこにある。
5日目の夜も、元親は来なくて…。
「うう、我は何故元親を気にしているのだ」
むしろ日常に戻ったのだ。喜ばしいことではないか。
しかし、バイト中も夢と、元親のことが気になって仕事が手につかない。しかもミスを連発して、散々な気分だった。
元親が最初に我の前に現れた日から6日目の事だった。
「毛利、元就君…だね」
「元親?」
思わず嬉しさに笑顔で振り返るとそこには、白い髪ではあるがヒワイな青い仮面を付けた優男が気持ち悪い微笑を浮かべて立っていた。
「……」
うむ、警察に通報は……1、1、0っと……。
男は慌てて通話ボタンを押しかけた我の携帯を取り上げ、電源を押した。
「わぁ、ちょっと元就君!いきなり警察はよしてくれ!!僕はまだ前科者にはなりたくないよ!」
「仮装して夜道を徘徊するM男露出狂かと……」
「何さ、その危ない人」
いきなり我を名指しにして、そのルックスでは誰だってたまげて当然だ。何者だ貴様は。
「僕は竹中半兵衛。一応、陰陽師っていうものを生業にしているよ」
「ああ、えーっとオンキリキリなんとかの?」
「そうそう。でね、あっちの電信柱の上にいるのが秀吉。僕の式神」
指を差す方向を見ると、電柱の柱状トランスの上に、何やら人型の影が見えてしまった。よく目を凝らすと、人間にしては……でかい。常人より2回りは大きい。
「秀吉はねー。大岩の精霊だから、無口だけど力持ちなんだよー。そんで持ってすごく優し……ってアレ?ちょっと、元就君待ってよう!」
無視してすたすたと家路急ぐ我を、慌てて止める竹中とやら。
「すまんな。我は仮面電波のそなたについて行けるほどメルヒェンではないのだ」
では、さらば。元親みたいな強面ではないので、こやつは振り切りやすい。
「待って、待ってぇ!!元就君さ、元親君と再会したんでしょ!?」
「……貴様、あの変人と知り合いか?」
髪の毛の色が似ているから、何らかの関係はありそうだ。
「僕は元親君の理解者だよ。彼はここ数日、人探しに出かけているから、代わりに来たんだ」
「別にお前は要らぬ。代わりも要らぬ」
ああ、こいつもパンチしてしまいたい。なぜやたら我に絡むのだ。
「あのさ、元就君。君、最近変わった体験していない?何か見えたり感じたり」
「不審者に遭遇して、不快な気持ちになった。それだけだ」
「本当にそれだけ?ちょっとショック」
「……夢」
「え!?」
しまった、言うんじゃなかった。案の定、竹中仮面が食い下がってきた。話すしかないか。
「夢ってどんなだい?元親君出てくる?」
「出てきた。幼い少女っぽいのと、初めて会ったあの男のような元親と……。あとは」
「あとは?」
「とてもとても哀しい想い。よくは思い出せぬが、きっとなきはらせぬ程、辛く……切ない感情が…って、たかが夢だ。こんなもの」
何を熱心に説明しているのだろう、我は…。
「こんなもの?いいかい、元就君。それは全部、前世の君の記憶だよ」
「…きおく?」
記憶…。
そうだ、夢というよりも、記憶と表現した方がしっくりと来る。
とても懐かしくて、愛おしくて、切ない。
「君の前世は、今と同じ元就という名で、今と同じ元親君と、とても仲良しだった。けれど君と彼は種族として相容れない者同士で、そして君は若くして命を落としてしまった。その悲しみの念の強さが、今の君として生まれ変わって……」
「ちょっと待て、つまりそれは、今の我って―」
竹中はうら恐ろしくしか見えない優しい微笑で
「前世の元就君とほぼ同じで、元親君と再び結ばれる為に転生したんだよ」
何と……。
「う、うまい作り話だな」
「作り話なら、ハッピーエンドまでちゃんと用意して話してるよ」
「証拠は…?」
「証拠?何より、君がよく分かっているんだろう?」
あの気持ちは、昔の我の思い出……。
「あとは、元親君と話しなよ」
「た、竹中といったな?」
「なんだい、質問?」
「元親の正体は……」
聞こうとした時、ふわりと竹中が空を舞った。そう見えたのは、先ほど電柱にいた秀吉という式神が、竹中を抱えて立ち上がったからで。
「だめ、それは僕じゃなくて、元親君が話す事だよ」
とん、と軽い風が足元を薙いだと思ったら2人の姿は消えうせていた。
「……」
元親に、会わねばならない。
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