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浦崎谺叉琉
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萌え殺し絵描き。
攻め(責め?)句が上手い。
モノマネちょっとできる。(声系)

だそうです。

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ショートストーリーのつもりでほのぼの的なBLカップリングやギャグや時には真面目なSSを書き込んだりする気まぐれスペース。一時的メモっぽい。
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2024/10/21  12:56:00
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2007/09/10  21:40:08
-2年と半年前-

告白という名の吐露をした、毛利が、明智に連れて来られた場所だ。
昼食を大幅に過ぎた16時。二人は学外の喫茶店で対座していた。
「我をこわした…い?」
「ええ、そういう趣味なもので私は」
そういって明智はコーヒーを口に含んだ。
「えと、その…」
「だから、貴方の告白を受け取った上で、貴方自身に了解を得ておかないと」





【微スカ注意】


明智とは、大学の同期だった。
偶然ゼミが一緒になった事で、毛利は話し相手を得る。
プレゼン等が苦手な自分は、寡黙な割に卒無くそれらをこなす明智を何度か頼った。
「すまぬ、明智にアドバイスしてもらったお陰であがらずに言えた」
「毛利殿は上がり症のようですね。後輩に対してはそうでもないのに」
指示を出すのと、自分を表現することは違うから…。
「対等な視線は、苦手だ」
「その割には、私に対してはラフに話しかけてくれますね」
「そうだな……明智とは、対等だと思うのだが…」
そう言って明智の方を見たら、明智も毛利の方を見ていて。
「ならば……私を対等に扱ってくれる相手は、毛利殿が初めてです」
「そうなのか」
明智のその台詞に深い意味など汲み取らず、毛利は受け流した。

自然に、毛利は明智を慕ってゆく。
明智の持つ妖艶な雰囲気と、毛利にだけ人当たりが良かったのがきっかけかもしれない。
明智なら、居心地が良くて、ずっと傍に居ても良いと感じた。
だから、この居心地のよさをつなぎとめておきたかった。




人を愛するということが、どれだけ重いかも知らなかった未熟な我。
壊れてしまいやすい自分が、愛や恋に於いても同じだということが、見えていなかったのだ。





記憶は再び2年半前の喫茶に戻る。


「ぅ、えっと…」
(明智は我を……)
明智がよく行くらしい、喫茶店。
毛利はここに初めて入る。
どうやらレトロな空間をうまく維持した店らしく、大衆向けの場所ではないようだ。
聞くと、此処ではマニアが一目を置く旨さのコーヒーを飲めるらしい。普通のコーヒーと「炭焼きコーヒー」の違いも全くわか

らない毛利には、説明されてもわからない事だが。
その時は、明智が交際を許可してくれた嬉しさと恥かしさで、胸がいっぱいだった。


「すまぬ、我はあまりそういうことに詳しくないから…明智の趣味って具体的にはどういうものなのだ?」
訝しげな顔をして毛利は明智の薦めたコーヒーを一口飲む。ブラックを飲めない毛利は口に広がる苦さに顔を余計にしか

める。
「具体的…ああ、例えば世界の猟奇殺人、処刑、スナッフビデオ作品そういうモノは好きですね。世の中にそれに影響さ

れて実際の暴力や殺人に走る確率というのがどれくらいになるのかは知る由もありませんが」
「う…殺人…暴力…」
「別に、毛利殿を殺してその肉を食すとかいうわけではないから安心してください。こう見えて近所の野良猫とかを殺したこ

とは一回も無いですよ」
「そ、そうだな。猟奇殺人者はたいていそういう段階を踏んでおるな。だんだん何の話をしているのか分からなくなってくる

ぞ」

「つまるところ、セックスの時にSM的な要素が必要になってくるだけです。ビギナー相手に無謀なことしませんし、ソフトな

プレイからはじめますし…」
「せっ…」
ここは喫茶店だぞ、そんな言葉をおおっぴらに…。などと言う勇気は毛利の中にはない。
「おや、交際を申し込むんですから…付き合った暁にはそういう領域まで関係が進むでしょう?」
明智は悪びれもせずに笑顔で語りかける。
「う、うむ…。我にはそのような経験がなくて」
「と言うわけで、それを念頭において交際するならお付き合いできますよ。毛利殿」
「うむ」
毛利の告白を拒否されているわけではない。
それを確信するだけで充分毛利は幸せだった。
自分の告白を取り下げるほど自分の行動に自信を持っていたわけでもなく。
「我はそれでも、明智がよい…」
「そうですか」
明智は静かにコーヒーを啜り、





「ああ、言い忘れていました。私って不能なんですよね」
「…へ?」









毛利と明智は、セックスに於いて肉体的に繋がらない。
「起たないんです。性的不能者、なんでしょうね」
と、まるで他人事の様に語る。しかも厳密には不能ではないと言う。
毛利は明智に抱かれるが、明智のモノを受け入れた事は一度もない。
「やっぱり、毛利殿でもダメですね」
「すまぬ」
口に含んでも反応しなかったのは、自分が奉仕するのが下手だと感じたからだが。明智は諦めた様に毛利を撫でる。
「辛くないのか?」
行為に於いて毛利の方が縛りあげられて辛い状況なのに、明智を慮ったのは、このスタイルに毛利が表立った不満を抱いていなかったためである。
省みれば、男同士…同性愛の時点で異常性愛だ。さらにSMの趣味が加わっている。それを異常と認識するのをすっかり

忘れている自分に閉口してしまう。随分明智に染められたようだ。

「辛いと思いますか」
感じていないわけではないんです。そうですね、わかりやすく言えば……私の精神と体がリンクしていないようなものです。性欲異常って「不感症あるいは淫乱による性欲の強さ」があるとか、何かの本で読みましたが……。
「…異常?」
同じ項目の中にサディズムとマゾヒズムも性行為様式に分類されていますから、このままでも私は辛くないですよ。
「わ、我も。辛くない」
「クク、そんな格好で、変な事言うんですね」
「……っ」
「貴方がそういう顔をしてくれるから、私はいつも心地良いですよ」
私はこれで、満足しています。

あなたがここまで上手く染まってくれたから―。





交際から一週間して、明智の家に初めて招かれた。
「明智…ここに一人で住んでいるのか?」
「ええ、親はいないんです。ここは一人で使っていますよ」
入った部屋はセキュリティの高いマンションの上、一人暮らしには広すぎるものだった。
「一人で、こんな高級そうなマンションに?」
「物好きなパトロンがいるんですよ」
「パトロン…?」
パトロンとは愛人なのかと毛利は聞くに聞けない。
「毛利殿は心配しなくていいことです。さ、こちらへどうぞ」
「うむ」
ぎこちなく、ソファに腰掛ける。「ジュース入れてきますよ」と、明智はキッチンのほうに消えた。
「…」
まるでモデルルームのような簡素な場所。見栄えはいいが、人の存在を許さないわずかな圧迫感があるように感じた。生きる者を拒絶するような。
「どうしました?」
「い、いや、なんでもない」
出されたジュースを飲みながら、明智と交わす会話を考えた。今日は天気がいいとか、この番組が面白いとか…。
お互い自分からしゃべるという気質ではないので、すぐに会話は尽きる。明智は涼しい顔をしているが、毛利は無言の空気に堪えられない。
「そういえば…」
どうしようか迷っている毛利を察したのか、明智が口を開く。
「へ?」
「実習のレポート、明後日提出ですね」
「そ、そうだな」
「毛利殿はどの班です?」
「えっと、F班だ」
「じゃぁ、脳波の実験でしたね」
「うむ、明智は?」
「YG知能検査でした」
「ふむ」
「脳波のやつは、以前やりましたから、私のレポート参考にしますか?」
「うむ」
明智はA班なので、既に脳波のレポートは提出して、フィードバックされていた。それを参考にレポートを書けば、いい評価をもらえる。なので、友人間のレポートの見せ合いは極普通のことである。しかし、友人と呼べる者のいない毛利は、ノートの貸し借りも行わず、いつも孤独に講義に参加していた。

「レポートはベッドルームにおいてるんですよ。こっちです」
「わかった」
そうやって、のこのこと明智の寝室についていった。

「!?」
とん、と背中を押され、目の前のベッドに手を着く。そのまま、毛利の左腕をつかみ、背中の方へ捻った。
「っあ、明智?」
咄嗟に手を跳ね除けようとするが、明智は毛利の腕をさらに背中に捻り上げる。
「っひぃ!!」
きつい痛みに毛利は呻く。
「痛いですか…お詫びに気持ちよくしてあげますから、イイコにしていてくださいね?」
「ンッ」
耳元で吹きかける様に囁かれ、ゾクリと体が震える。それを引き金に、身体の芯に熱いものが生まれたような気がした。

次第にそれは内奥に溜まって行く。
「っはう…明智…体が、変に…」
「当然ですよ、薬、飲ませてるんですから」
「っ…」
かくん、と腰の力が抜け、明智もベッドに上半身を預ける体勢になる。明智が毛利のズボンに手を掛けたところで、毛利は何をされるかを悟った。
「や、ぁだ。明智、いきなり」
後ろ手に、ロープで縛られる。
「ちゃんと馴らしてあげますよ。それに、私は挿れられませんから」
ひどく不気味な笑みを認める寸前に、毛利は目隠しをされた。
「お腹、綺麗にしましょうね」
くつくつと明智が楽しそうに何かをしている。器具を並べて、何かの準備をしている。楽しそうに…気配で解る。心の底から悦んでいる。

何に?

「ひぁ!!」
ズボンと下着を剥ぎ取られ、ビニールが敷かれたベッド傍の床に転がされた。
尻の中に薬液を流し込まれ、腹痛に耐えかねて腹の中身を明智の前で我慢できず出す間は、羞恥と屈辱で狂いそうだった。
しかし、薬と、明智の愛撫が毛利の身体を別の意味で苛む。
腹のものを出した臭いが、部屋の中に充満している。
苦痛と、快楽が綯い交ぜになってくる。
「綺麗になりましたよ、毛利殿」
「うっ、く……」
尻から、細めの道具を押し込まれ、かき回され。視界の無い状態でも、想像に難くないその所作。
(ああ、こういうことなのか。我はこれに慣れていかなくてはならないのだ)
明智に必死で合わせる事を考えると、今の異常な自分の姿も、考えずに済む。
「ちゃんと、気持ちよくしてあげますから」
くい、とある場所を道具が突いた瞬間、毛利は悲鳴のような声を上げた。
「おや、此処がイイんですね」
「ひあ、やっ……押さな、いっで……く」
その場所と周囲を執拗に押し回され、毛利は暴れた。しかし、暴れると縛られた腕が痛み、思うように動けない。さらに薬の効果で、あまり身体を動かす力が働かない。

道具で、または明智の指で。

尻をいじられるのも、人前で吐精するのも初めてで屈辱的だった。

その後何度も攻められ、毛利は泣きながら果てた。








おおう、もっとエロくしてもよかったかな(何を)?
今回はすべからく毛利の記憶回想っぽい話数でございます。
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