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プロフィール
HN:
浦崎谺叉琉
性別:
非公開
趣味:
惰眠
自己紹介:
伝聞によると
勘の鋭い電波発信源。
いいひと。
萌え殺し絵描き。
攻め(責め?)句が上手い。
モノマネちょっとできる。(声系)
だそうです。
[ここの動作環境]
OS:
Windows 2000
Windows XP
Browser:
InternetExplorer 6.0
Netscape:7.1
Firefox:1.5
Sleipnir:2.1
Opera:8.5
勘の鋭い電波発信源。
いいひと。
萌え殺し絵描き。
攻め(責め?)句が上手い。
モノマネちょっとできる。(声系)
だそうです。
[ここの動作環境]
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ショートストーリーのつもりでほのぼの的なBLカップリングやギャグや時には真面目なSSを書き込んだりする気まぐれスペース。一時的メモっぽい。
2024/10/21
12:52:10
2007/09/12
09:24:02
「そういえば、昨日竹中という男に会った」
「ああ、半兵衛だろ?」
アイツ変な仮面付けているけど、結構いいヤツだぜ。
「ああ、半兵衛だろ?」
アイツ変な仮面付けているけど、結構いいヤツだぜ。
「そいつは…人間か?」
昨日の変態青仮面も本当はまともな生き物なのだろうか。元親はともかく、あの男物腰が何か気味悪い。
「竹中は普通の人間だぜ。傍にいるでっかい式神のサルと違ってな」
「たしか、秀吉と…」
「そう、岩の精霊かなんか。アイツの馬鹿力はやべえぞ。俺投げ飛ばされたもん」
「何をしたのだ?そなた」
あの二人?と初めて会った時にちょっとな。元親は頭を書きながら事情を吐露した。
数年前に竹中に声を掛けられたこと。
一方的に悪さをするなとか告げられ、ムカついて脅そうとしたら秀吉が立ちふさがったこと。
秀吉と戦闘というよりか力比べの相撲になって結局負けたこと。
「あほか」
「いい友情物語だと思うけどな。俺の説明が下手なのか…」
ふと、そこまで聞いて疑問が浮かんだ。
「待て、我はそういう類に詳しくないから分からぬが、陰陽師は鬼とか悪霊を退散させる生業であろう?元親なぞにとっては天敵ではないか。平気なのか?」
「そうだなー」
俺がもし人間を襲いまくっていたら、祓われていたかもな。俺は人を食わなくなって数百年も無事だから。人前で悪さしなきゃ、陰陽師にとっても式(識)人さ。
「そういうものなのか」
どうやら元親は我より上手くそして有意義に人生を過ごせているようだ。
長幼の序を気にせず接してよい態度だし、人間臭いし。
「元親」
「ん?」
「我と一緒に暮らさぬか」
元親が2杯目の玄米茶を盛大に噴出した。
「なっ…お前」
「やはりいきなり過ぎか」
このアパートは手狭だが、そなたが入れぬ程、我の荷物が多いわけでもないし。
「く、暮らしてもいいさ。け、けどな…それってつまり同棲だぞ」
「ぅ…」
今度は我が昆布茶を喉に詰まらせた。むせながら頭の中で同棲の意味を反芻する。
「わ、我はその…。我が生まれ変わって真の目的を叶えるのはそなたと再び一緒になる…ことで」
「つまり恋人関係」
「う…いきなりすぎてダメだ。せめて…まぐわいは3ヵ月後だ」
元親がもう一度茶を吹いた。
「普通の同居なら、OKってか。それでも元就にしちゃ大胆だぜ」
「そ、そう同棲ではなく同居だ」
誰かと同棲したこともないくせに、一緒に蔵層などと口走ったのは
単に寂しいからという事だけかもしれない。勿論、この季節だから元親が寒い思いをしてしまうのが忍びない…そんな心配も口実に過ぎなくて。
「んじゃ、いつから一緒に暮らせるんだ?」
「ん?今夜は泊まらぬのか?」
また茶を吹く元親。
「あのな、俺は一応人生ではお前と一緒に寝泊りする生活を送るのはこれが最初だぞ?」
「そうなのか?」
「エッチな展開無しでも、普通に緊張するじゃねーか」
「我は、安心するみたいだが。嫌なら明日からでよいぞ」
勿論変なことは無しだ。そう釘を刺した上で、元親は汗を流すためにシャワーを浴びに行った。
「…」
ベッドはセミダブルなので、元親も一緒に寝ることができる。
「……」
数回見た夢では、いつも我は元親と抱き合っていた。だから、一緒に眠る事もそれとあまり変わらないだろう。
今の我が元親に触れたらどんな気分かという単なる興味と、それ以上に、元親に触れてみたい気持ちが強かった。
「んじゃ、失礼するぜ」
「ど、どうぞ」
いつものベッドがちょっと狭く感じ、その分温かくなる。
元親の体温だ。
「……」
気恥ずかしい気持ちは薄れて、元親の胸元に頭を寄せた。元親もそれに応えるように、我の体に腕を回して柔らかく抱き留め……。
「……。ん?」
気がついたら朝だった。
ベッドに既に元親は居らず、キッチンの方で物音がしたので見に行くと、そこに元親がいた。
「朝飯。勝手に作ったけど食うか?」
甘い卵焼きと味噌汁とご飯。朝ごはんは抜くことが多かった我には久しぶりのご馳走だった。
「美味い。卵焼き、うまい」
この甘さ。卵焼きは甘いのが美味いのだ。元親美味いぞ!
これほど腹にしっかりと残る朝食を摂ったのは初めてかもしれない。朝から充実に満ちていた。
朝食の後、元親は日雇いのバイトに出かけた。我は午後からのシフトの為、しばらくは家に滞在する。
「元親、スペアのキーだ」
「ホントに、同棲だな。こりゃ」
そういって笑う元親の顔が、あの夢と重なった。
朝の現場に向かう元親の前に、竹中半兵衛がすらりと空から降り立った。
「はぁい、元親君。昨日はお泊りかい?」
「まーな。毛利が言い出したんだ」
「まさか、君が強引に泊まったんでしょ」
後ろから朝日で思い切り逆光の秀吉が姿を現した。
「やましい気持ちが無かったわけじゃないが、あくまで一緒の暮らそうといってきたのはアイツで―」
「え?もう同棲 !?」
それなら、前世からのお願いは叶ったも同然じゃないか、よかったね元親君。
好きな人と一緒に居ることは大事だもんね。僕も秀吉といつも一緒にいるから毎日幸せだよ。
はいはい、お前の惚気はいいよ。と、半兵衛の額を押す。
「わぁ、酷いな元親君」
「お前ら、異種族ながらうまく行ってるから……俺も上手くも隣と暮らしていけるかな……」
「……元親君ならきっと大丈夫だよ」
少なくとも、前世のようなことが起こらないまま―。
「元就君は、まだ思い出していないんだね」
「……ああ、全部はな」
「そうじゃなくて、あの記憶」
「……ああ」
温かい誰かのぬくもり。
初めて触れた、夢の中ではない思い出。
心と体を預けて、我は安らかな一夜を送った。
願わくば、このひと時が永遠のものであれ。
やっと序章部分が終わったかもです。
次に誰かさん登場予定。
昨日の変態青仮面も本当はまともな生き物なのだろうか。元親はともかく、あの男物腰が何か気味悪い。
「竹中は普通の人間だぜ。傍にいるでっかい式神のサルと違ってな」
「たしか、秀吉と…」
「そう、岩の精霊かなんか。アイツの馬鹿力はやべえぞ。俺投げ飛ばされたもん」
「何をしたのだ?そなた」
あの二人?と初めて会った時にちょっとな。元親は頭を書きながら事情を吐露した。
数年前に竹中に声を掛けられたこと。
一方的に悪さをするなとか告げられ、ムカついて脅そうとしたら秀吉が立ちふさがったこと。
秀吉と戦闘というよりか力比べの相撲になって結局負けたこと。
「あほか」
「いい友情物語だと思うけどな。俺の説明が下手なのか…」
ふと、そこまで聞いて疑問が浮かんだ。
「待て、我はそういう類に詳しくないから分からぬが、陰陽師は鬼とか悪霊を退散させる生業であろう?元親なぞにとっては天敵ではないか。平気なのか?」
「そうだなー」
俺がもし人間を襲いまくっていたら、祓われていたかもな。俺は人を食わなくなって数百年も無事だから。人前で悪さしなきゃ、陰陽師にとっても式(識)人さ。
「そういうものなのか」
どうやら元親は我より上手くそして有意義に人生を過ごせているようだ。
長幼の序を気にせず接してよい態度だし、人間臭いし。
「元親」
「ん?」
「我と一緒に暮らさぬか」
元親が2杯目の玄米茶を盛大に噴出した。
「なっ…お前」
「やはりいきなり過ぎか」
このアパートは手狭だが、そなたが入れぬ程、我の荷物が多いわけでもないし。
「く、暮らしてもいいさ。け、けどな…それってつまり同棲だぞ」
「ぅ…」
今度は我が昆布茶を喉に詰まらせた。むせながら頭の中で同棲の意味を反芻する。
「わ、我はその…。我が生まれ変わって真の目的を叶えるのはそなたと再び一緒になる…ことで」
「つまり恋人関係」
「う…いきなりすぎてダメだ。せめて…まぐわいは3ヵ月後だ」
元親がもう一度茶を吹いた。
「普通の同居なら、OKってか。それでも元就にしちゃ大胆だぜ」
「そ、そう同棲ではなく同居だ」
誰かと同棲したこともないくせに、一緒に蔵層などと口走ったのは
単に寂しいからという事だけかもしれない。勿論、この季節だから元親が寒い思いをしてしまうのが忍びない…そんな心配も口実に過ぎなくて。
「んじゃ、いつから一緒に暮らせるんだ?」
「ん?今夜は泊まらぬのか?」
また茶を吹く元親。
「あのな、俺は一応人生ではお前と一緒に寝泊りする生活を送るのはこれが最初だぞ?」
「そうなのか?」
「エッチな展開無しでも、普通に緊張するじゃねーか」
「我は、安心するみたいだが。嫌なら明日からでよいぞ」
勿論変なことは無しだ。そう釘を刺した上で、元親は汗を流すためにシャワーを浴びに行った。
「…」
ベッドはセミダブルなので、元親も一緒に寝ることができる。
「……」
数回見た夢では、いつも我は元親と抱き合っていた。だから、一緒に眠る事もそれとあまり変わらないだろう。
今の我が元親に触れたらどんな気分かという単なる興味と、それ以上に、元親に触れてみたい気持ちが強かった。
「んじゃ、失礼するぜ」
「ど、どうぞ」
いつものベッドがちょっと狭く感じ、その分温かくなる。
元親の体温だ。
「……」
気恥ずかしい気持ちは薄れて、元親の胸元に頭を寄せた。元親もそれに応えるように、我の体に腕を回して柔らかく抱き留め……。
「……。ん?」
気がついたら朝だった。
ベッドに既に元親は居らず、キッチンの方で物音がしたので見に行くと、そこに元親がいた。
「朝飯。勝手に作ったけど食うか?」
甘い卵焼きと味噌汁とご飯。朝ごはんは抜くことが多かった我には久しぶりのご馳走だった。
「美味い。卵焼き、うまい」
この甘さ。卵焼きは甘いのが美味いのだ。元親美味いぞ!
これほど腹にしっかりと残る朝食を摂ったのは初めてかもしれない。朝から充実に満ちていた。
朝食の後、元親は日雇いのバイトに出かけた。我は午後からのシフトの為、しばらくは家に滞在する。
「元親、スペアのキーだ」
「ホントに、同棲だな。こりゃ」
そういって笑う元親の顔が、あの夢と重なった。
朝の現場に向かう元親の前に、竹中半兵衛がすらりと空から降り立った。
「はぁい、元親君。昨日はお泊りかい?」
「まーな。毛利が言い出したんだ」
「まさか、君が強引に泊まったんでしょ」
後ろから朝日で思い切り逆光の秀吉が姿を現した。
「やましい気持ちが無かったわけじゃないが、あくまで一緒の暮らそうといってきたのはアイツで―」
「え?もう同棲 !?」
それなら、前世からのお願いは叶ったも同然じゃないか、よかったね元親君。
好きな人と一緒に居ることは大事だもんね。僕も秀吉といつも一緒にいるから毎日幸せだよ。
はいはい、お前の惚気はいいよ。と、半兵衛の額を押す。
「わぁ、酷いな元親君」
「お前ら、異種族ながらうまく行ってるから……俺も上手くも隣と暮らしていけるかな……」
「……元親君ならきっと大丈夫だよ」
少なくとも、前世のようなことが起こらないまま―。
「元就君は、まだ思い出していないんだね」
「……ああ、全部はな」
「そうじゃなくて、あの記憶」
「……ああ」
温かい誰かのぬくもり。
初めて触れた、夢の中ではない思い出。
心と体を預けて、我は安らかな一夜を送った。
願わくば、このひと時が永遠のものであれ。
やっと序章部分が終わったかもです。
次に誰かさん登場予定。
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