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プロフィール
HN:
浦崎谺叉琉
性別:
非公開
趣味:
惰眠
自己紹介:
伝聞によると
勘の鋭い電波発信源。
いいひと。
萌え殺し絵描き。
攻め(責め?)句が上手い。
モノマネちょっとできる。(声系)
だそうです。
[ここの動作環境]
OS:
Windows 2000
Windows XP
Browser:
InternetExplorer 6.0
Netscape:7.1
Firefox:1.5
Sleipnir:2.1
Opera:8.5
勘の鋭い電波発信源。
いいひと。
萌え殺し絵描き。
攻め(責め?)句が上手い。
モノマネちょっとできる。(声系)
だそうです。
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ショートストーリーのつもりでほのぼの的なBLカップリングやギャグや時には真面目なSSを書き込んだりする気まぐれスペース。一時的メモっぽい。
2024/10/21
12:30:18
2007/09/16
05:09:00
「う…ぁ、ア…やだっ、やめ…!」
「そう言って、私が止めた事なんて、無かったじゃないですか」
「っくぁ、ヒ…っい!!」
これは愛されている事。
これは愛されている事。
これは愛されている事…。
どうかどうか、我を救って。
我の心を救って下さい。
明智、明智…真っ暗な闇に飲み込まれそうな我を、どうか離さないで。
「そう言って、私が止めた事なんて、無かったじゃないですか」
「っくぁ、ヒ…っい!!」
これは愛されている事。
これは愛されている事。
これは愛されている事…。
どうかどうか、我を救って。
我の心を救って下さい。
明智、明智…真っ暗な闇に飲み込まれそうな我を、どうか離さないで。
疲れ果てて、眠りに就いたその日の夜、夢を見た。
我は一家の連中の視線の真ん中で、何も出来ずに立ちすくんでいる。
何をしろとも言わず、無言で見つめる目、目…。突き刺すような視線。
逃げ出す場所が無くて、居場所も無くて…我は狂いそうになる。
「っうわぁあああああッ!!!」
プレッシャーの限界でいつも飛び起きる悪夢。
「!? 毛利殿?」
「っ、っは…はぁッ…はーっ…」
息ができない。苦しい…くるしい、クルシイ。
いつもの過呼吸の発作。
明智は臆せず我を後ろから抱きとめ、我の口元を両手で覆った。
「ぅ、ふぅ…。っふ…」
口を手で覆うと、吸気より呼気の量が多くなる。そうすることで過去急を落ち着かせることが出来ると、講義で学習している。
「また、怖い夢を見たんですね」
「う…うぅ…」
肩で息をしながら、震えるように頷く我。
「大丈夫。落ち着くまで、このままでいいですから…」
ああ、明智は我を慮ってくれる。
体だけじゃなく、精神的にも愛されている。
明智が居ないと、きっと我は生きていけない。
独りになったら、我はきっと死んでしまう。
「だ、大丈夫か?毛利ぃ」
「う、ぁ…すまぬ…長曽我部」
翌日のバイトで、やはり気分が悪くなった。
体調が優れぬと主任に告げて、休憩室に入ったとたん、吐き気を催し吐いた。
丁度休憩に入っていた長曽我部が、我を心配してトイレにやってくる。
「大丈夫じゃねぇな。顔、真っ青だぜ?」
ほら、ミネラルウォーター買ってきたから。これなら口も濯げるし、飲んでも気持ち悪くないだろ?
「す、すまぬ…」
長曽我部の好意がありがたかった。明智の居ないこの場所で、我をこの上なく気遣ってくれる。
そういう点では、我はこやつの事を好意的に見ている。
明智という人間が居なければ、きっと彼に意識を傾けたのかもしれない。
健康的で活動する力があり、それなりに魅力もあると思う。きっと、女性にも不自由しないはずだ。
「今日は早引けさせてもらったほうがいいんじゃないのか?」
「だ、だいじょうぶだ…少し休めば…」
「少し休んで動いたらまた気分悪くなるだろ。俺がお前の分も動き回るように言っとくから、無理せず帰って休め」
「…すまぬな。そうさせてもらう…」
長曽我部は、我を殊更に気遣う。それがなぜかは知らないが、孤独な我にとって、そういう存在は珍しい。このバイトでも、あまり長曽我部以外の人間と話すことは無いし、仕事としての信頼以上の感情は皆無に等しい。
我にとって、長曽我部は友人と呼べる良いものなのかもしれない。
だるい体を引きずって家に帰る。
「ただいま…明智」
明智?
部屋に明智は居なかった。どうやら出かけているらしい。
買い物にでも行っているのであろう、ベッドに入って、我は体を休める。
どうして辛い記憶が体に刻まれてしまったのだろう…。
我は頑張ろうとしたはずだ。
実際にがんばったのだ。
でも、皆は我を負け犬と決め、全てを否定した。
我は堕落者の烙印を押された。
落ちこぼれと、白い目を向けられた。
なぜ…なぜそこまで我を責める?
なぜみんなそんなにひどいのだ?
頑張ろうとすればするほど、手は振るえ、足は竦み、声は上ずり…呼吸が出来なくなる。
体が言うことをきかなくなる。
動け、しっかりしろこの愚図。
失敗する度に、自分を責めた。もっとしっかりせねば駄目ではないか!
軋む心を何度も何度も叩いて、我はぼろぼろになった。
「毛利殿、もう頑張るの止めましょう」
明智がそう言って、我を抱き締めてくれた時、我は赤子のように声を上げて泣いた。
今まで溜め込んでいたもの。吐き出せずにいたものを全て出し切るように…。
涙を出し尽くすまで、明智は抱き締めていてくれた。
その優しさが、今の我を支えている。
(明智、早く帰ってこないかな…)
ベッドでうとうとしながら帰りを待つ。
明智が好きだ…。
明智が居ないと、我は生きてゆけない。
だから、我を置いて行かないで…。
はやく我を抱き締めてくれ―。
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