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プロフィール
HN:
浦崎谺叉琉
性別:
非公開
趣味:
惰眠
自己紹介:
伝聞によると
勘の鋭い電波発信源。
いいひと。
萌え殺し絵描き。
攻め(責め?)句が上手い。
モノマネちょっとできる。(声系)
だそうです。
[ここの動作環境]
OS:
Windows 2000
Windows XP
Browser:
InternetExplorer 6.0
Netscape:7.1
Firefox:1.5
Sleipnir:2.1
Opera:8.5
勘の鋭い電波発信源。
いいひと。
萌え殺し絵描き。
攻め(責め?)句が上手い。
モノマネちょっとできる。(声系)
だそうです。
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ショートストーリーのつもりでほのぼの的なBLカップリングやギャグや時には真面目なSSを書き込んだりする気まぐれスペース。一時的メモっぽい。
2024/10/21
12:34:14
2007/09/28
04:41:16
愛する人を食べることができるなんて
なんと幸せなことなんでしょう!
我が血肉となって、あの人がこの身と生きてゆくならば、
嗚呼、至福としか言いようが無い。
私は貴方が欲しい
私は貴方が欲しい
私は貴方が欲しい
貴方を食べつくしてしまいたい…
なんと幸せなことなんでしょう!
我が血肉となって、あの人がこの身と生きてゆくならば、
嗚呼、至福としか言いようが無い。
私は貴方が欲しい
私は貴方が欲しい
私は貴方が欲しい
貴方を食べつくしてしまいたい…
殺風景だがとても広い部屋の中で、明智はとある男と対峙していた。
「光秀、昨日は何処にいた? 研究室を2日も空けるとは」
「信長公…予定を反故にした上、勝手にここを抜け出したことは謝りますよ。ですが私も―」
明智は口元を歪めて、細く鋭い目をさらに細めた。
「獲物でも見つけたか?」
「……ええ、とても美味しくなりそうな方がいました…。だからちょっと…クク」
信長と呼ばれる男が明智に近づき、おもむろに明智の横髪を右手に掬う。
その仕草に明智が僅かに動揺を見せる。
「ッ…。そうやって、私を煽るのは控えていただきたいのですが」
「欲しいか。お前も人の血が」
「…否定はしません。私の中の『人』は、貴方だけですが」
「それなら、今ここでこの手に噛み付けばよかろう」
信長はそう言って髪に触れていた右手を明智の口元に寄せる。
「…」
信長の右手を手に取り、明智はそこに牙を立てた。
信長がその痛みに僅かに眉をひそめる。
流れ出る血を舌で掬い舐め取る。
その姿は扇情的で、明智は恍惚の表情を浮かべていた。
「フフフ、貴方は可笑しい人だ。本当は私が貴方を食い殺したいという願いを、叶えてやってもいいと考えている…。ですがそんなこと私は許さない。食べてしまったら…殺してしまったら、その次に欲しくなった時に食べられない。だから、悔しいけどこのままがいい」
「……」
「一回きりの醍醐味よりも、こうして貴方を少しずつ味わいながら、貴方をどうやって食べてしまうか思案する方が…今は幸せですよ」
「余を脅かす…そうなろうものなら、容赦なくお前を滅するまでよ、光秀」
「いいですよ。でもどうせなら、私を食べてしまってください。貴方なら、一回きりの醍醐味を選ぶと思いますから」
私を砕いて食べてしまってください。
貴方も異能の者。私の体に流れる毒は、気にしなくてすむでしょう…。
「信長様はお前みたいな奴なんか食わないぞ!」
信長の背後に突如、青紫の渦が現れ、それが少年の形へと変化した。
「おや、居たんですか蘭丸君」
「どうせお前の肉はまずくて吐き気がするさ、さっさとどっかで死んじゃえ!」
「酷い事を言う餓鬼ですねぇ」
ため息をついて信長から離れる光秀。そのまま踵を返し、部屋の出口へ向かう。
「光秀、先程龍族の者がこの施設に援助を求めてきた。処理はお前に任せよう」
「研究対象が増えるのはいいことです。迎え入れますよ…では」
振り向きもせずに、明智は部屋を後にした。
「信長様ぁ…なんで光秀は呪い屋より研究の仕事ばっかりやってるの?」
「闇自体よりも、闇を纏う者に興味がある…光秀はそういう生き物だ」
「…だから最近になって、元就の魂の匂いがした時、すげぇ嬉しかったんだ」
「最近とは、いつの事だ?我が子供の頃にでも気づいていたか?」
「いや、去年の冬に入る頃かな…」
そういえば…その頃は確か、熱を出して夜の桜吹雪を初めて観たのだった。
成る程、我の夢が元親を呼んでいたのだな。
我は自分で気づかない魂の内で、元親をちゃんと待っていたのだ。
「もうお前を、失いたくない。ちゃんと、一緒に生きたい。今回の事で、ちょっと自分が鬼って事、嫌いじゃなくなったな」
「もとちか」
「何だ?」
「すまない…」
「いいよ、別に」
「そうではない」
我が死んだのは、自分で選んだことだ。しかし、元親を長年心痛ませて、苦しむ事をしてしまったのだ。
「元親は悪くない。我が元親を傷付けたのだ」
「いいって、今はちゃんと目の前に元就が生きているんだ。…だから俺は淋しくもねーし、毎日が輝いている」
「……」
なんとも人間くさい鬼だな、元親は…。そのようなクサイ台詞、人間でもなかなか使わぬぞ。
「俺は人間の血は流れていない鬼なんだけどな…」
「我…も、ちょっとだけ鬼になった、ぞ」
「へへ、もしかしたら並の人間より長生きになるかも知れねぇな」
嬉しさに微笑みあって、そのまま二人でベッドに潜り込んで朝を迎えるまで抱き合った。
キスをして、軽く体に触れ合って…。
きっと昔の我はもっと…まぐわいもしていたのだろうな…恥ずかしい。
今は、寄り添って、夜明け前の冷えた空気に晒された体を、互いの体温で暖めあう。
「秀吉ー。寒いからもう帰ろッか」
「うむ…」
長い時間、ベランダ越しに元親と元就の様子を観察していた竹中は、白い溜息を吐きながら、背中から抱きしめている秀吉を見上げた。
「ねぇ、秀吉…」
「む?」
「一番…生きるために必要なものって何だと思う? あ、食べ物とかじゃないよ。心に於いての話」
「…我は、希望だと考える」
「パンドラの箱かぁ…そうだね、一番最後に箱の底にあったものだから。きっとどんな事よりもずっしりと重いんだろうね…」
「半兵衛は、何と考える?」
「僕? 僕はね…パートナーかな…」
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